日本結婚教育協会 性のプロジェクト今枝朱美です。
私も十分すぎる熟年ですが、講座などでも「セックスは最高に安らぐコミュニケーション」という話をよくさせていただいています。
先月東京で開かれた日本家族計画協会の「性の健康セミナー」での早乙女智子先生のお話の中には同感させていただくことが多く、産婦人科の先生に言っていただけてスカッとすることばかりでした。
食事や睡眠と同じように、「疲れているからする」など大人の女性として性を日常に取り入れてもいい。
セックスは射精することだけではなく、女性も「私はこうしたい」と主張してもいい。
男性の快楽が女性の苦痛の上に成り立つものはコミュニケーションとは呼べず、「性の搾取」「好きの搾取」。ふたりでじゃんけんしていく日を決めてもいい。
先日もラブラブ夫婦の妻側とお話ししていて
「セックスは最高に安らぐコミュニケーションとは思えないんだよね~~~」
「夫のことは大好きなんだけど苦痛だから、イヤなの。」
「前は良かったんだよ、疲れててイヤだなと思うことはあったけど、ここまで苦痛じゃなかった」
理由を聞くと
「だって痛いんだもん。毎回出血するし、、、夫は処女膜が傷ついたみたいなもので、やるうちに治るって言うし、、、」
「それはセックスがキライとか、苦痛とかっていう話じゃないでしょ診てもらったら」
「だって恥ずかしいもん」
「じゃないわぁーーーー」
「こども3人産んどいて。40年間〇〇の仕事してきて」
こんなことでは知識のない相談者の皆さまがセックスレスや性交痛で悩むはずです。
医療関係者だけに任せてはおけません。
セックスレスにもさまざまな原因があります。
肉体的精神的病気群のこともあれば、環境的なこともあれば、気持ちの問題もあります。
ふたりが無しでかまわなければ問題ありませんが、愛し合っているのにできないとか、片方が望んでいるのにできない、片方が拒否しているのに応じなければいけないなど、我慢を強いられることはたいへんせつないです。
問題があるのならば取り除き、問題が分からないのであれば明らかにして、熟年になっても挿入射精だけではなく何かしらの性を楽しめるパートナーでいてほしいと思います。