夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
3~6歳の男根期は性器を触ると気持ちいいことを知り、外に出ているおちんちんのあるなしで男女の性差を知る時期だという話は前回しました。
3歳までは父からも母からも母性愛でしっかり守られていた状況から少し成長します。
母性愛でがっちり腕の中で守っていた状態から少し外の世界に触れさせ、安全に生きるためのルールを教えます。ここで父からも母からも外の世界を教える父性愛が必要となります。
この時期に男と女がいることに気づき、自分は男なのか女なのか意識します。
男の子も女の子もみんなが大好きなお母さんですが、大好きなお母さんには大きな存在のお父さんがいて、お父さんとお母さんはどうやら自分ではなく夫婦が一番なことを知り、勝てないのは悔しいけどその仲良しなお父さんとお母さんに自分は愛されているんだと安心し、ひとつラインを引き成長していきます。
そしてお母さんに恋していた気持ちが外に向き、幼稚園の先生やさくら組の○○ちゃんが初恋の人となっていきます。
この時期のお父さんお母さんに、「セックスはありますか?」とお聞きすると、「子どもがいるのでなかなか・・・」と言われます。
そんな方は大体「川」の字で寝ています。
それでは状況的に難しいと思いますので、夜中の授乳時期が済んだら子どもを真ん中じゃなくふちに寝かせてください。
そう助言すると、「ふちだとベッドから落ちるんです。」と言われる人がちょいちょい出てきますが、壁につけるなり工夫してください。
幼稚園に行く頃にはお母さんと一緒の布団じゃなくて、一人の布団に寝かせてください。
部屋を分けるほうが良いですが、住宅事情により難しい場合もあるかと思いますので、夫婦が一緒に寝て子どもは一人で寝かせてください。
「子どもが・・・」と言い訳して、実は母が子どもと離れられなかったり、夫を何気に寄せ付けない工夫を必死にしている場合もあるので、子どもの自我の芽生えのためにも正しい姿を考えてください。
子どもも親も成長に合わせ共に変化していくことが大切です。