こんにちは。
愛知県名古屋市の夫婦問題相談室リボーン、カウンセラーの今枝朱美です。
日々、多くのご夫婦のお悩みに向き合い、解決へのサポートをさせていただいています。
今回は、実際によくあるご相談内容を元に、少し物語風にお話してみたいと思います。
最初は理想の人だったのに…
「これってモラハラなんでしょうか…?」
ある日、そう切り出したAさん。
言動のひとつひとつに違和感を覚え始めたそうです。
— なんでも上から目線で言ってくる
— 子ども扱いされている気がする
— 自分をバカにしているような態度…
出会いは職場。
彼は上司で、仕事ができて頼れる存在。
最初はとても優しく、何でも丁寧に教えてくれた人でした。
休日に彼の家へ遊びに行けば、こだわりのコーヒーを淹れてくれて、
私の作ったホットケーキを「おいしいね」と言いながら一緒に食べてくれた。
交際は自然な流れで始まり、やがて妊娠・結婚。
— 頼りになる
— 優しい
— 高収入で生活も安定
私は「幸せを手に入れた!」と心から思っていました。
でも、その幸せはずっと続くものではありませんでした。
少しずつ見えてきた“違和感”
「そんなことも知らないの?僕が教えてあげなきゃね」
「Aちゃんはいつまでたっても子どもだなあ」
「また実家に帰って、お母さんに甘えてくるんじゃないの?」
慣れない育児と家事に奮闘する中で、私は少し話を聞いてほしかっただけなのに…
彼はいつも、「それができていないからだ」と分析したり、解決策を押しつけてくる。
私は、
「一緒に悩んでほしい」
「がんばってるねって言ってほしい」
「二人で子育てをしたい」
ただそれだけだったのに、会話はすれ違いばかり。
子育ての話をするのも嫌になり、何気ない会話すら噛み合わなくなっていきました。
気がつけば、心のよりどころは「実家」に
子育てのことで頼っても、夫はわからない、やってくれない、怒る。
いつしか、頼れるのは実家だけに。
夫との距離がどんどん開き、代わりに実家とのつながりが強くなる。
こうしたケースは実際にとても多いのです。
上司と部下の関係性が家庭でも続く?
夫は一回り以上年上。
上司だった頃の名残なのか、結婚してもなお「指導する側」のまま。
「母親のくせにそんなこともできないのか」
「実家実家って、いつまで子ども気分なんだ」
「俺の母親の時代は、姑に仕えながら子どもを3人育ててたんだぞ」
「お前は俺の言う通りにしてればいい」
「俺ももう年なんだ。家事育児はお前の仕事だ」
こうした言葉に、Aさんはますます心を閉ざしていきました。
夫婦問題は「組み合わせ」で起こる
年齢差や立場の違い、育った環境の違い、
実家との関係性、思いやりのすれ違い、感受性のギャップ、
場合によっては発達特性も影響しているかもしれません。
夫婦問題は、「どちらが悪い」という話だけではありません。
問題が起きる“組み合わせ”があるのです。
違和感を感じたら、話しに来てください
「これってモラハラ?」
「自分が悪いの?」
「どうしたらいいかわからない」
そんなときは、おひとりで抱え込まず、どうぞご相談ください。
あなたたちご夫婦に合った解決策を一緒に考えましょう。
ひとつの小さな“気づき”が、これからの未来を変えるかもしれません。