名古屋市の夫婦問題・離婚問題相談室リボーン カウンセラーの今枝朱美です。
夫婦カウンセリングを中心に、結婚前カウンセリングや離婚後の親子交流(面会交流)カウンセリングもおこなっています。
フジテレビでは2024年10月期の木曜劇場にて、松本若菜さん主演の『わたしの宝物』を放送。
このドラマは、夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材にしています。
「托卵(たくらん)」とはカッコウなどに見られる行動です。
https://zatugak.com/?p=162より
カッコウの親は他の鳥の巣の卵をひとつ盗み、代わりに自分の卵を巣に置き他の親鳥にあたためさせます。
他の卵より数日早く孵化したカッコウのひな鳥は、目も見えないうちからほかの卵を巣から落とし、自分だけが餌をもらい生き残ろうとします。
両親ともに騙され、自分の子だと信じて育てた子が自分の数倍大きなカッコウの子だったわけなのでドラマの意味合いとは違いますが。
ネットの記事に、産婦人科の医者が言うには1割の母親が夫の子ではない子どもを出産しているといった記事を読みましたが、これはどうなんでしょうね?
母親は分娩した事実で無条件に赤ちゃんの母親になれますが、父親は婚姻期間から推定して決まるので、男性たちが不安になる気持ちはわかります。
「わたしの宝物」では、妻の親友からの言葉でDNA鑑定をして、父子関係0%と知ってしまった父親の苦悩が描かれています。
リボーンの相談者にも過去に明らかに自分の子ではないと思うとおっしゃる方がいましたが、調べることはせず自分のことしてこれからも育てていくつもりだとのことでした。
すべての関係者が事実を墓場まで持って行くつもりならそれもありかもしれません。
しかし、今後親子のDNA鑑定がどんどん身近なものになってしまうと、疑問に思った子どもが自ら鑑定し真実を知ってしまう世の中になってしまわないかと不安に思います。
それとは逆に、性行為があったにもかかわらず、自分の子ではないと主張する無責任な男性がいなくなれば良いのにとも思います。
ひと昔前の男性の中には、男性同士の会話の中で「俺は何人も孕ませた経験がある!」と武勇伝のように語り、責任は取らないクズ極まりない男性がいました。
そんな男性に限って「あの女は誰とでもやるような奴だったから俺の子ではない。」といざとなると逃げます。
そんな時はきっちり白黒つけて、卑怯な男は許さず慰謝料を取り、認知させ養育費を払ってもらいましょうね。
また、それとは逆のパターンとして。
優秀なDNAを持つ男性や高収入の男性や資産を持つ男性は気を付けてください。
計算高い女性の罠にかからないように。
優秀な子どもが欲しい、結婚はしたくないけど認知してもらい養育費だけはしっかり請求したい、最終的に相続財産も、と考える女性もいます。
DNA鑑定で親子関係が確定すれば裁判での強制認知から逃れることは難しいでしょう。
また裁判で認知拒否としてDNA鑑定を頑なに拒んだとしても、その他の状況証拠で固められた場合、拒否することでより不利になることもあるようです。
今回は「托卵」から嫌な話になってしまいましたが、科学の進歩を無かったことにはできません。
お天道様に恥ずかしくない行いをしましょうね。
夫婦カウンセリング リボーン 今枝朱美