こんにちは、夫婦問題相談室リボーンの今枝朱美です。
結婚前のカップルの相談にものっているんですが、恋愛と結婚は大違いです。
楽しく付き合っているだけなら問題は二人だけのことなんですが、結婚となるとそうもいきません。
親と婚約者の間に入って、両者の言い分を取りまとめ、ちょうどよい落としどころを見つけなければいけません。
両方に良い顔をしたくなる気持ちはわからなくもないですが、これがどんどんことをこじらせ、
後々取り返しのつかない面倒なことになり、自分の首を絞める結果となるのです。
例えば
親に言われたことを断り切れず
「わかった、うちはずっとそうだったからそれがいいね。
そうするように言っとくよ。」
と言い、
彼女には
「親が〇〇と言っていたから、よろしく頼むよ。
僕も本当は君と同じ意見なんだけど、母さんは頑固だから困ってるんだ。」
と言う。
両方に嫌われたくない気持ち、よくわかります。
彼女からの提案には
「そうかそうか、君の夢だったならそうするといいよ。」
と言い、
親には
「甘やかされて育ったからわがままなんだよ。
言う通りにしないと一生責められる俺の身にもなってくれよ。」
と言う。
間に入る本人は何とかうまく取り持って丸く収めたつもりでも、これはいけません。
親と彼女の間では相手に対する不信感が積もっていきます。
「これから付き合っていくの嫌だな」と思ってのスタートになるわけです。
間に入る人は自分の意見をしっかり持ってください。
両方の気持ちを聞いたうえでしっかり判断し、自分のスタンスを決めてください。
そして「自分はこう思う。」と自分の考えとしてはっきり伝えてください。
それがそれぞれに育った親との家庭とは違う、新しく築く自分たちの家庭の基礎となり土台となるのです。
面倒だと思わずにここで頑張ると、後が積み重ねやすいです。
ここが揺らいでいては、何を築いてもいずれ崩れ落ちてしまいます。
結婚前のトラブルは起こるべくして起きている、二人をすり合わせるとてもいいチャンスです。
ふたりの育った家庭はまったく違う家庭で、二人は他人です。
運命の奇跡で巡り合えた幸運に感謝して、「幸せになる!」と覚悟を決めてくださいね。