夫婦問題相談室リボーン 今枝朱美です。
夫婦となり必死に走り続けてやっとホットできた時、
「私はどこへ向かって走っていたんだろう?
誰と一緒に走っていたんだろう?」
と不安に押しつぶされそうになることがあります。
先日の夫婦相談は結婚35年以上のご夫婦でした。
嫁姑問題、家業、子育て、パート、介護、孫のおもり。
超フルコースを終えた時、目の前にいたのは存在感のない夫。
「私を守ってくれなかった。私を助けてくれなかった。私に興味を示してくれなかった。」
結婚してから今まで、ずっと不満をぶつけてきた。
でも、
私は夫にとって何だろう。
急に夫のことが気になり始めた。
「そういえば私、お父さんが何を考えているのか知らない。。。」
「やっと夫婦らしくできると思ったのに、お父さんは何もしゃべらない。私のことどう思ってるのだろう。。。」
夫はどんな服を着ているのか気にしたこともなかったことに気づき、ふと洋服ダンスを開けてみた。
そこにあったものは妻の知らない夫の一面。
置き去りにされた気分になり、自分は夫に必要とされていないとショックを受け、不安になった。
電話で経緯と相談の趣旨は聞いていました。
日々高まる不安を必死で抑え相談に来てくれました。
妻「私はいいんです。お父さんの話を聞いてください。」
私「ではご主人、どうされましたか?」
夫「あのう、、、」
妻「お父さん。私が話していい!?」
30分以上、今までの不満をノンストップで話し続けました。
私「今日は何しにみえたのですか?ご主人が何を考えているのか知りたいんですよね。」
妻「あっ。はい。そうですね。お父さんの話も聞いてください。」
奥さまには席を外していただきました。
ずっと困ったような表情で黙って聞いていたご主人。
「妻は言っても言わなくてもどっちにしても怒ります。倍になって返ってきます。」
「聞く耳持たんので、無理に言わない方がいいです。」
「一度怒ったことを、何度も何度も思い出して怒ります。」
「怒るとキレるので恐いです。怒らしたらいかんので、黙っていた方がいいです。」
「妻は本当によくやってくれます。感謝しています。これからもずっと一緒におりたいです。」
「隠していることは何もありません。全部妻に話してあります。」
どうやら妻が夫に気持ちが向いていなかっただけのようです。
パンドラの箱だと思った洋服ダンスは、ただの趣味が入った箱でした。
いそいそ出かける謎の外出は、唯一の息抜きのウインドウショッピングでした。
「お父さんに息抜きが必要だなんて思わなかった。」
「私だけが大変だと思っていました。」
「何もしないのは愛が無いと思っていました。何もしないでいてくれるのが愛だったんですね。」
「私、お父さんの気持ちに全然気づきませんでした。」
一度立ち止まり振り返ってください。
「一番大切なパートナーをちゃんと見てますかーーー!」
奥さんが恐いと思っている旦那さんへ
ヒステリックかと思われる攻撃的な奥さんも本心は仲良くしたいのです。
旦那さんの反応のないことが不満な奥さんへ
サンドバッグ役を買って出てくれている夫の愛情に気づいてください。