夫婦関係修復で涙の卒業

夫婦問題相談室リボーン 今枝です。

 

一年間夫婦関係修復に向けて頑張ってきた月謝会員さんが、今月のカウンセリングを最終にめでたく卒業されました。

 

 

ちょうど1年前、夫の浮気が発覚し、「離婚の話し合いが夫婦でできない」と、夫婦でカウンセリングにみえました。

 

夫は、「悪いことをしてしまったので離婚はしかたがない、自分の気持ちがわからない、一緒に居られないので実家に行く。」と言って帰ってこなくなり(帰れなくなり?)ました。

 

妻は、浮気が発覚しても何も言わない夫に対し、「いなくなってくれたことに少しほっとする自分もいるし、頑張ってくれていたこともわかるし。このまま離婚してもかまわないのかなとも思います。」と怒りよりは戸惑いが強いので、話し合わずしては何も決断できません。

 

 

離婚の話し合いをと言いながらも、自分たちでは離婚することさえも決断できていない訳で、迷っている様子が伝わってきます。

 

自分に気持ちをうまく言葉にできない夫と、正しいことを的確に話せる妻。

 

浮気は悪いことですので、一般論から考えると離婚という罰を受けると判断するのかもしれません。

 

しかし、一般論では決められないのが夫婦関係です。

 

妻が修復に向けて進む決断をしました。

 

 

毎月毎月たくさん話しました。

 

どうなっていくことが家族にとって良いことなのか、それは妻が望むことなのか。

 

そのためにできること、したいことは何なのか。

 

嫌なことを無理に我慢してやっても、修復や幸せにはつながりません。

 

日々の日常を過ごしながらですので、結果を急いではいけません。

 

思うように事が進まないと気持ちが折れそうになりますが、それに寄り添い伴走することがカウンセラーの役目です。

 

良い悪いではなく、「自分の価値観に気づき考え行動する」を繰り返します。

 

気が付けば夫が家に来るようになり、泊まるようになり、実家に帰らなくなりました。

 

順調に進んでいるようにみえました。

 

しかし、無理をしないようにと言っても、優等生気質の妻は頑張りすぎていたのですね。

 

キレて逆噴射したこともありましたが、それも時に必要なこと。

 

一度はちゃぶ台をひっくり返すように、自分の気持ちを吐き出さなければ先に進めません。

 

一年たち、お互いに離婚なんて考えてもいないことを確認し合い、ライフプランの話になり、夫婦で家を建てる相談ができるようになりました。

 

妻は4月からは新しいことをいくつか始め、忙しくなるようです。

 

余裕が出てきた証拠です。

 

「じゃあ今月で卒業だね。」

 

「もう今枝さんと毎月あえなくなっちゃうんですね。それはそれで寂しいな。本当に大丈夫かな。」

 

「大丈夫だって!」

 

最後の最後、玄関で握手でお見送り。

 

「あ~~~ 涙が出ちゃう(涙、涙、涙)」

 

「ダメ~~~私も~~~(涙、涙、涙)」

 

「ありがとうございました。(涙)」

 

「何かあったらいつでも連絡してね。(涙)」

 

嬉しいけど寂しい。でも良かった。私を信じて心を合わせてくれて本当にありがとう!!

 

私も頑張る力をもらいました。

 

(相談者から、「私の経験が悩んでいる人の役に立つなら、どんどん伝えてください。」と言っていただきブログに書かせていただきました。)

 

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