NPO法人日本結婚教育協会愛知支部 支部長今枝朱美です。
結婚教育協会では「こどもから大人まで性のステキを聞ける学べるプロジェクト」のプロジェクトリーダーをしています。
先日、奈良県橿原市の「かしはら結婚サポーター」養成講座で「結婚サポーターに必要な性の知識」をお話ししました。
私の生業は名古屋での夫婦問題・離婚問題カウンセラーです。
自らの離婚の経験から、離婚するにあたり悩んでいる人の助けになりたい、寄り添いたいと思って相談室リボーンを始めたのですが、ほとんどの方がいまのつらい夫婦関係をなんとかしたいと希望される方でした。
お話を聞いていて「みんな結婚って何だと思っていたんだろう?」「結婚前に知っていたらこんなことにならなかったのに。」と思う毎日でした。
そんな時結婚教育と出会いました。
「先生、そんなこと大学では誰も教えてくれませんでした!どうして授業にないの?親もそんなこと教えてくれなかったよ。もしきちんと結婚について習っていたら、私はもっと結婚をうまくできたのに・・・」
このような声がひとりの相談者からではなく、あちこちから聞かれたことから、代表の棚橋美枝子が立ち上げたのがNPO法人日本結婚教育協会です。
結婚には教育が必要。相談員が共に伴走することが必要。
私は2年前結婚教育カウンセラースクールで学び結婚教育相談員となりました。
結婚教育の学びの一つに「婚育100年プロジェクト®」があり、人生を9期に分けその時期に必要な結婚を学び各期とのつながりや影響を考えます。
その中には当然ですが、各時期に必要な性の知識があります。
結婚となれば必ず必要となる夫婦の性ですが、性について何も知らずに、または間違った知識を持って夫婦となると、これまた結婚が果てしなく難しいそして嫌悪さえするものとなってしまいます。
町が市が県が、婚活イベントでカップルがたくさん成立したとしてもそれが大成功でしょうか?
その土地で結婚して夫婦となり家族ができ結婚生活が幸せで一生住み続けたい、とならなければ大成功とはいえないと思います。
そこに着目し、地域の住人がサポーターとなり結婚子育てを応援しようと賛同し、サポーター養成に結婚教育協会を必要としてくださったのが奈良県橿原市です。
そのために必要な、結婚前の方にぜひ知っておいて欲しい性のこと、そして、サポートする側としても「お付き合いするなら知っておくといいよね。」「そんなことで悩んでいるかもしれない。」と思いやることができるようにお話しさせていただきました。
・性はいやらしくも恥ずかしくもないステキで大切なこと
・性は人としてあたりまえの欲求ではあるが、自ら決める権利があり人から強制されることではないこと
・生理痛やPMSを知ること
・精子卵子を知ること
・性の悩みについて
・交際中の不安、性感染症や避妊について
などなど盛りだくさんを、私なりに夫婦問題の相談事例から思うことを、結婚教育をベースにお話ししました。
日本性科学会で会員として学ばせていただいている専門的なこと以前の、ちょっとした思いやりや気づかいで問題とならないことや解決できることもたくさんあります。
愛知県の子育て支援課の皆さまはもちろん、結婚相談所、結婚式場、イベント会社で働かれている方は、結婚には教育が必要なこと、そして性のことも大切に考えていただくようにお願いします。