NPO法人結婚教育協会 性プロジェクトリーダー今枝朱美です。
恋愛期間のパートナーとの性について、自分の考えを持っていますか?
「結婚するまでからだの関係を持つべきではない。」という考えもあるでしょう。
「それも含めて恋愛なんだから、楽しみたい。」でもいいと思います。
リプロダクティブ・ヘルス・ライツ(性と生殖に関する健康・権利)の考えもあるように、自分の意志で選択して欲しいと思います。
「嫌われたくないから、彼の望むようにしよう。」
「付き合ってるんだからやらせるのは当たり前。」
など、デートDVに発展しないように。
DVは男性が加害者女性が被害者となる場合だけではなく、当然逆もあります。(約4対1)
性暴力でも男性が被害者となる場合もあります。
しかし、生殖の性を考えるとどう頑張っても男女平等という訳にはいかず、男性は妊娠させる性、女性は妊娠する性のため、望まぬ妊娠をしてしまった場合、身体の被害者は女性になってしまいます。
恋愛期間の愛し合っている男女が性的な関係を持つとき、不安のないセックスをして欲しいです。
不安があるとセックスが幸せでステキなものにならないのです。
不安とは何でしょう?
妊娠の不安
性感染症の不安
性交痛の不安
身体のコンプレックスに対する不安
セックスのテクニックの不安 etc
性について言葉にすることが難しいことは良くわかります。
恥ずかしい、いやらしいと思われたくない、経験が多いと思われたくない、経験が無いことを知られたくない。
性の相談を受けたり、勉強(日本性科学会、日本家族計画協会)するようになって良くわかったんです。
私もそうだけど、みんなそれほど知ってるわけじゃないんだなって。
それに新しく出会ったパートナーとは初めての組み合わせなんだから、今までの経験なんて参考程度にしかならないんだなって。
相手のことは何でも知りたい、自分のことをすべてわかって欲しい気持ちを込めて、ゼロから二人の関係を作っていくために、不安に思う事を話し合い解決して、セックスするのならして欲しいです。
快感は脳で感じます。
不安を抱えてのセックスなんて気持ちいいはずないんです。
妊娠の不安と性交痛は圧倒的に女性ですから、もっと真剣に考えてください。
男女とも信頼できる相手との不安のないセックスはすごく幸せな気持ちになると思います。
そして、それができる相手を結婚相手に選んで欲しいなと思います。
更に言えば、恋愛中の女性は自分の選択でピルを使用し妊娠をコントロールし、二人で性感染症検査をし問題が無ければコンドームなしのセックスを選択する時代が来て欲しいと思います。