夫婦問題相談室リボーン 今枝朱美です。
「妻が何で怒るのかさっぱりわかりません。」
男性の相談者からよく聞かれる言葉です。
そして、男性が最も嫌いで苦手なのが女性にギャーギャー言われることです。
「女心わかってないんだから~」といったレベルから、「一度医療機関にご相談されてはいかがですか?」という深刻な状況まで様々ありますが、恋愛期間には気にならなかったことも、結婚し日常を共に過ごして初めて多くの違和感となるのです。
結婚して安心し遠慮が無くなり、家庭で母親にわがままを言っていたのと同じような気持ちで妻に接してしまうために怒られてしまう男性、多いです。
大好きだった彼女は結婚して一緒に暮らすようになったからと言っても、母親ではありません。
PMS(月経前症候群)が原因の場合、結婚前だったら「もうすぐ生理だから体調悪いなぁ~」と思い、デートの約束をキャンセルし、会わずに回避することができますが、結婚したら毎日一緒に暮らします。
だからこそお互いの性を知り、話せる間柄が必要だと常々お話ししているのです。
男性がぼそっと一言「こんなことになってから、入籍した夜お義母さんに「『娘の取扱説明書渡しとかなきゃいけなかったね。』って言われたことを思い出しました。」
かなり突出した性格があると思われる方でも、短いお付き合い期間、たまにしか会えなかった場合、長時間一緒に過ごすことはあまりなかった場合、結婚前は気にならなかったかもしれません。
恋愛期間は、嫌われたくない、結婚したい、会えている短い時間を楽しく過ごしたいという思いから、頑張って我慢できます。
しかし、長年一緒に育て暮らしてきた親は、気づいていたはずだし、知っていたはずです。
娘の性格と、その娘と困ることなく穏やかに過ごせる対処方法を。
「チョコレート食べたら機嫌直るからね。」
「急な予定変更は要注意だよ。」
「怒り始めたら止まらないから、少しほっといた方がいいよ。」
「忘れたら困ることは紙に書いて張っておいてね。」
「寝て起きたら忘れてるから、腹が立つ気持ちはわかるけど寝かせてやってね。」
些細なことでもいいんです。
母親だから知ってることを娘の夫となる人に、夫になる前に伝えてください。
男女の違いもあります。
育った家庭や環境の違いから、常識やあたりまえが違うこともあります。
結婚前に違いを知りすり合わせる気持ちを持つことも、もちろん大切です。
少しおばさんチックな発言になりますが、結婚前に相手の家庭を見て、親を見て、親子の関係を見る事は必須にすると良いと思います。(特に母親)
そして、お相手の取扱説明書なるものがあれば、ご両親から必ず引き継がせていただきましょう。
ご両親へ
娘や息子の取扱説明書は、結婚前にお相手に渡してくださいね。