夫婦問題カウンセラー 今枝朱美です。
前回の話を読まれた方の多くから「ひどい!」というお声をいただきましたが、次男はひどいことをしようと思ってしていたわけではないのです。
普通の日常をごくごく当たり前に過ごしていただけだと思います。
自分の思っている普通、自分の過ごしてきた家庭、つまり親がしていたようにしただけだったのです。
私は結婚し専業主婦となり、すぐに子どもができました。(離婚前の話しとなります)
3歳2歳0歳の子どもを育てるのは大変でしたが、別にあたりまえのことだと思っていたし、私は家事全般が得意だったのでそれは私の仕事だと思って分担するわけでもなくすべてやっていました。
かといって主人が何もしなかったわけではなく、休みの時は子どもとたくさん遊んでくれたし、当然お仕事も一生懸命していました。
私も末の娘が1歳を過ぎたころから少しずつ働き始めましたが、主人の生活スタイルは変えないように働くようにしていたので、どれだけ仕事が増えても家のことはほとんどしていました。
幼稚園や学校の事、近所付き合い、子どものお稽古の送迎など、対外的なこともほとんど私です。
主人が外で働き家庭の経済的な部分を担い、私が家の中のその他の部分を担う、得意な部分を得意な方が、効率の良い働き方で家族が成り立っていけばいい、協力することで1たす1は2以上の結果を出していると私は考えていました。
子どもが高校中学になると必要なものは親の労力より金銭的なものとなり、どれだけ仕事を増やしても家のことは私の仕事だと思い変わらずやっていました。
それがいけませんでしたね。
主人に家のことをやってもらわなかったのと同じように、子どもたちにもやらせませんでした。
子どもたちは家では妻が母が家事をやるものだという常識が身についたのだと思います。
私の実家の母も、主人の実家の母もそうでした。
子どもたちは大好きなおばあちゃんの家に遊びに行っても同じ光景を見ていたのです。
その後いろいろあり主人に
「嫌なら俺と同じだけの給料稼いで来たらいつでも変わったるわ。」
と言われ、何もわかってくれていなかったことに失望し離婚への道を進むのですが、解決しない道を選んだためにどんな思いをしたか、どこで間違ってしまったか、どうしたらよかったのかを子どもたちにしっかり伝えていなかったこともいけませんでした。
繰り返すこととなり次男夫婦にも迷惑をかけることとなりました。
間違いを訂正する気も直してもらう気もなく離婚の道を選んだので私の中では終わったことにしていましたが、次男が繰り返していることを知り本当に驚き反省しました。
良くない伝統は断ち切りましょう。
お正月話そうね。ごめんなさい。