夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
親が子どもに家庭でする性教育。
小学校1.2年生ではどの程度の情報が必要でしょうか?
この段階で性器、生殖器の名称を正しく教える必要はないかと思います。
男の子はこの年齢で射精はまだだと思いますので、実際に性交することも考えにくいですが、女の子は生理がなく妊娠することは無いとは考えますが、性交できない訳ではありません。
ですから幼児期から繰り返し、危険から身を守るためのプライベートゾーンを大切にすることは男女共通に伝えつづけてください。
このころ赤ちゃんがどのようにして誕生するのかについては興味を持ち、少しづつ理解できるようになります。
お母さんのおなかの中で育った赤ちゃんが、どこから出てくるかの話は済んでいます。
次はどうしてできるか、命のはじまりの話です。
お母さんのお腹の中にはたくさんの卵(卵子の詳しい話は結婚教育カウンセラー佐藤知恵のブログをご覧ください)があって1か月に1つずつ生まれています。
その命のもとの卵「らんし」の大きさは、紙に針を刺して開けた穴くらいの小さな小さなものです。
お父さんの体の中では命のもとは「せいし」がつくられます(精子についてはこちら参照)。
お父さんは「らんし」よりもっともっと小さいおたまじゃくしのような形をした「せいし」を、大切にお母さんの中の「らんし」に届けます。
1億から4億とも言われている数の中から、運よく1つの「せいし」が選ばれ「らんし」とうまく合体すると一人の命が始まります。
「せいし」はお父さんのおちんちんの後ろについている袋の中にある二つのタマタマで作られています。
おちんちんは赤ちゃんのもとを作る大切なところなので守らなければいけません。
だから大切にするために、らんぼうに扱うと痛くてたまらないようにできています。
絵本などを見せながらイメージできるように話してあげるとわかりやすいですね。
なによりも大切な命の誕生のためにも、男の子も女の子もプライベートゾーンを大切にしなければいけないことを合わせて話してあげてください。
そしてお父さんとお母さんは世界中のたくさんの人の中から選びあい愛し合って結婚した、そして大切な大切なあなたという命を授かるために唯一プライベートゾーンでつながっている特別な関係であること、あなたがこの世に誕生したのは奇跡に近い素晴らしいことであることを話してあげてください。